第13回理科教育賞「大賞」の福島大学附属中学校に賞状と楯を贈呈しました
2024(令和6)年10月1日(火)福島大学附属中学校で、第13回理科教育賞「大賞」の表彰式が開かれ、日産財団の職員が生徒、先生、保護者、教育実習生たちの前で賞状と楯を贈呈しました。
大賞の受賞となった同校の研究テーマは「県外公立学校への波及を見据えた『STEAM教育』の先進的実践による成果と課題の分析」【リンク貼る:https://www.nissan-zaidan.or.jp/wp-content/uploads/b7e4644a0ef30adbe3f96f90d081795d.pdf】。日産財団理科教育助成を活用して研究に取り組み、助成対象の50校の中から大賞となりました。
贈呈式は体育館で、2年生の二人の生徒の進行のもと、同じく生徒による「開会の言葉」により始まりました。
日産財団常務理事の坂元宏規がお祝いを伝えます。「地域に根ざした課題をうまく設定し、プログラミングなど最先端の教育と組み合わせて課題解決をはかった結果、理科への関心や学力が高まったことが授賞理由です。これから時代が大きく変わったとしても、みなさんは理科で身につけた知識で豊かな未来社会を築ける人になれると思います。おめでとうございます。」
日産財団常務理事の坂元宏規
坂元が遠藤博晃副校長に賞状を、また甚野隆洋教頭に楯を渡すと、生徒のみなさんによる「歓喜の歌」のピアノ伴奏と合唱が体育館に響きます。お祝いの雰囲気がとても増しました。
賞状を持つ副校長の遠藤博晃先生(中央)と楯を持つ教頭の甚野隆洋先生(右)
次に、遠藤副校長がお話しされました。「理科教育賞の大賞という最高賞を受賞でき、たいへん光栄です。生徒のみなさんがさまざまな学習や活動に積極的・主体的に関わる姿はたいへん立派でした。みなさんのそうした姿も、この賞に込められています。志の高い生徒たちと研究熱心な先生たちがいることを証明する受賞とうれしく思います。この学校に誇りをもって、学習、生徒会活動、部活動などに取り組んでいきましょう。」
お話しされる遠藤副校長
そして生徒たちが、この研究実践で学んだ成果を発表してくれました。「福島市の自然から防災を考える学習」「福島市のごみ排出量改善に向けた学習」「文部科学大臣賞を受賞したビオトープ活動」「生物保全活動を気象の側面で考える活動」「プログラミングを活用して実験道具を作成する授業」の5つのテーマで、携わった生徒たちが元気よく活動内容を報告します。生徒たちがつくった「いまから始まるエコライフ みんなの未来をつくろうよ!」と歌う「福島のごみ問題改善に向けたテーマソング」の動画上映も。自分たちの活動を積極的に発信する同校の生徒たちの日ごろからの姿が、表彰式でも伝わってきました。
学習内容の発表をする代表生徒のみなさん
つづいて、研究主任の関本慶太先生がお話しされました。「自分の力だけでできなくても、仲間と取り組むことで成し遂げられることがあります。ここにいる先生たち、保護者の皆さま、教育実習の先生たちは、生徒の皆さんを育てるための仲間です。そして、生徒みなさんが毎日の活動に全力で取り組んだことで、今回の表彰となりました。一人一人の努力が大きな成果になるからこそ、仲間を大切に、尊重し、協力してさまざまな活動にチャレンジしてほしいと思います。」
研究主任の関本慶太先生(左端)ら、生徒にお話をする先生方
関本先生とともに登壇した理科、美術科、家庭科、音楽科の担当の各先生も、生徒たちに励ましや感謝の言葉を贈ります。甚野教頭は「これからも附属中で培ってきたことを活かして、予測困難な未来を切り開けるような人たちになってほしい」と生徒たちに願いを伝えました。
最後に、生徒が「受賞を誇りに明日からも主体的に協働して学びを深めていきましょう。」と「閉会の言葉」を述べて、表彰式を締めくくりました。
理科教育賞の大賞を受賞されたことを、学校全体でとても大切にしてくださっていることが伝わる、あたたかい表彰式でした。
福島大学附属中学校の生徒のみなさん、そして先生方。大賞のご受賞おめでとうございます!