芝浦工業大学附属中学高等学校
本研究は、「マイクロプラスチック問題を正しく科学し、アイデアを考えて提案しよう」というテーマのもと、中学2年生の科学的に探究する力と批判的に思考する力を育成することを目的としています。6人の班に分かれ、魚類(煮干し)の胃袋にマイクロプラスチックが含まれていることを観察したり、近隣の海水を汲んで、マイクロプラスチックの含有量を季節ごとに観察したりする実験に取り組みました。吸引濾過器やメンブレンフィルターといった専門的な実験器具を用いた活動により、生徒たちは実際の環境汚染の現状を科学的に理解し、環境保全の重要性を学びました。
さらに、海洋ドローン開発会社の講演と実機見学、リサイクル工場・プラスチック加工会社の見学を通じて、業界の取り組みや技術に触れる機会を設定しました。個人が得た知見をジグソー法で共有し、互いの体験を通じて意見を交換しながら問題解決のアイデアを探究するプロセスを経ました。11月の中間発表会では、各班が提案したアイデアと活動資金の使途について発表し、他班との議論を通じてアイデアを磨きました。
本活動は、生徒が、マイクロプラスチック問題を一般論や他人事として単純に「良くないもの」として把握していた状態から、理解を深め、自分事として見つめ、自らの考察を行動に移し、実社会での応用可能性を模索する機会となっています。
学校名 | 芝浦工業大学附属中学高等学校 |
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テーマ |
科学的に探究する力と批判的に思考する力を育成する教科横断型授業–プラスチックは本当に悪なのか– |
都道府県 |
東京都 |
学校ホームページ | https://www.fzk.shibaura-it.ac.jp/ |