箕面自由学園小学校

 

 本校では、独自のカリキュラムとプログラムで、1年生からの理科学習に加えて、全校児童の3分の1が参加する課外活動の科学実験教室などを行い、科学的思考力を育む体験的理科教育を進めてきた。「感じる」・「究める」・「創る」という、3つの力を身につけた子どもの育成を目指している。今回は、科学実験教室で3年生以上の児童が取り組んだワイヤレス送電カーづくりについて報告する。先端技術として研究が進む電気自動車への送電技術をモデル化した自作教材であり、ワイヤレス送電カーを作成し、コイル間の距離や充電時間と走行時間との関係を調べた。

 うまく走るだろうかとドキドキしながら充電し、スイッチを入れると勢いよく走る車には児童の歓声が上がった。送信側と受信側のコイルの間に紙、プラスチック、木、金属板等をはさんで送電できるかの実験では、磁石間に物をはさんで磁力が届くかという実験との比較もして送電の可否はどこで決まるのかを考えた。コイル間距離が近いほどうまく送電できることや充電時間が長いほど長く走れることは、実験を通して予想通りの結果を得て納得できていた。条件による違いをもとに、自作のワイヤレス送電カーが短時間で効率よく充電して走るように工夫・調整することを通して仕組みや原理の理解が深まった。

 

 

 

 

 

学校名

箕面自由学園小学校

テーマ

先端技術の理解を深める理科教材の開発と、ものづくりを通した児童の科学性の育成

都道府県

大阪府

学校ホームページ https://mino-jiyu.ed.jp/ps/

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