旭川市立豊岡小学校

 

本校では、各単元の学習後に、理科の学習で身に付けた見方や考え方を働かせ自然との関りについて考えるSTEAM教育に取り組んでいる。本稿では「地層のつくり」の単元後に行った、3Dプリンターを活用したモデル実験を取り入れた「地震に強い建物づくり」(防災教育)実践を紹介する。

自分たちの住んでいる地域では、地震に対してどんな対策があるかを調べ、身近な建物の構造に着目した。どんな形が揺れに強いのか、どんな工夫があるのかを考え、試行錯誤しながら次の学習を進めた。

 

「揺れに強い建物のモデルの作成」

左図は実際にモデルを揺らしている様子である。はじめは、揺れへの強度のみに着目したため、壁状の「面」のモデルが多くみられた。

 

「より現実的なモデルへの改善」

右図は、重さを量っている様子である。重いものほどコストが掛かることに着目したため、面から軽量化を図った「格子状」の形を考案した。揺れに強く、さらに軽い構造は何かと改善する姿が見られた。

学習のまとめでは、五重塔やスカイツリーなどの構造と関連付けたり、安全性について考えたりする場となった。このことで、自然環境と人間の共生について考え、自然を見直す姿が見られた。

 

 

 

 

学校名

旭川市立豊岡小学校

テーマ

知識を活用して日本の災害に備える ~自己の知識の可能性と日本の防災技術~

都道府県

北海道

学校ホームページ http://www.asahikawa-hkd.ed.jp/toyoka-els/

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