日出学園小学校
本研究は、科学的思考の表現力向上に向け、「科学的探究」と「社会的探究」が連続した体験学習プログラムの作成及び効果検証を行った。
今回は小学6年生を対象に実施し、理科の「ものの燃え方」の単元と合わせ、教室内の気体の動きや二酸化炭素濃度の変動について、気体測定器を用いて実際に調査する活動を「科学的探究」とした。次に「より効率的に換気ができる教室レイアウトを考案する」という課題を提示し、科学的探究で得られた知見を用いて教室のレイアウトを考案し、各クラスにプレゼンする活動へと展開した。この時、レイアウトする教室で生活している下級生や教員の状況を考慮して、知見の提示方法を検討する活動を「社会的探究」とした。
科学的探究は理科専科教員が行ったが、社会的探究には理科専科以外の教員も多く関与した。その結果、6年生は下級生のクラスに応じた表現方法を見出す必要性を認識した上で、科学的探究における知見の再構成にも視野を向けて表現方法を検討することができた。また、本研究はNVivoを用いて分析し、教員間で児童の活動の実態を共有できるようにすることで、今後新たな授業開発につなげるシステム作りの構築を期待したい。
学校名 |
日出学園小学校 |
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テーマ |
社会的探究と科学的探究を連続的に取り入れた体験学習プログラムの作成 |
都道府県 |
千葉県 |
学校ホームページ | https://www.hinode.ed.jp/elementary/ |