大阪市立東三国小学校

 

　本校では、科学的な見方・考え方ができる理科好きな子どもの育成～自由研究を通した問題解決学習～をテーマに実践を行っています。

　子どもたちの「どうして？」といった科学的な事象に対する疑問をテーマに研究し、疑問を解消していく過程で、理科の面白さや楽しさに気づかせることを目指しています。また、自由研究をする際、科学的な見方・考え方として「実証性」「再現性」「客観性」の三つの点を大切にできるような理科学習にも取り組んでいます。

　実践前半のまとめとして、９月に第一回目の自由研究展覧会を開きました。身近な科学現象をもとに実験をしてみたもの、どこかで見聞きしてきたことを確かめる研究など、それぞれの児童が疑問を持ったものを自分で研究していました。また、自由研究展覧会を見ていた児童からは、「自分もこんなこと調べてみたい」「他のものでこの実験をしたらどうなるんだろう」など、他の児童の研究を見ることで新たな疑問に出会い、自由研究への意欲が高まっている様子でした。一方、今回展示されていた自由研究の中には、客観性や再現性がない研究もあり、「本当にこんなことになるの？」と見ている児童たちも疑問に思うことがある様子でした。実践の後半では、研究計画や研究途中での交流を盛んに行い、科学的な見方・考え方を働かせた自由研究をできるように取り組んでいきます。