北九州市立南曽根中学校
生徒自らが学び続け「考える力」を伸ばす学習指導の在り方について研究を進めている。本研究では「考える力」を「論理的思考力」に焦点化した。検証方法は、面談での選考委員の先生方の助言を受け、①学習に見通しをもたせる学習方略 と ②学習意欲向上につながる振り返り活動 の2点に絞った。
【実践①】仮説が立てやすい『実験レポート』(写真②)を作成した。このレポートは、4QS(The four questions strategy)ワークシートを参考にして、記入することで自分の力で仮説が立てられる形式にした。「金属の性質」を調べる方法を考えさせる場面では、このシートを使うことによって書けるようになった生徒が増えた。より生徒の思考の流れに沿うように改善する予定である。
【実践2】「物質の状態変化」では、実験結果や身の回りの現象についての議論を通して考えを深めさせ、自分たちの力で「粒子」の存在にたどりつくことができた。(写真①)この学習では、振り返りを図で描かせることで、生徒の思考の変容を確認しながら粒子モデルの定着を図った。文章で書くことが苦手な生徒にも、振り返りに取組みやすく、前単元よりも学習内容の定着がみられた。現在は、粒子モデルを使って、水溶液の学習に取り組んでいる。さらに、学習内容や生徒の実態に合った効果的な振り返りの仕方を検証していく。
学校名 |
北九州市立南曽根中学校 |
---|---|
テーマ |
自ら学び続け、『考える力』を伸ばす学習指導 ~論理的思考力の育成を柱として~ |
都道府県 | 福岡県 |
学校ホームページ | https://www.kita9.ed.jp/minamisone-j/ |