2024年3月「未来のリーダー教室」展開編を神奈川で開催、Day1レポート

日産財団は2024年3月17日(日)と28日(水)、神奈川県内で「未来のリーダー教室 展開編」を実施しました。「導入編」をすでに受講した計13人の中学生・高校生が、マスター講師やゲスト講師たちからの「未来のリーダー」を意識したメッセージ・レクチャーを聴講し、ワークショップにも挑戦しました。受講者それぞれが「未来のリーダー教室」コンセプトである「ぐるぐるシンキング」を使い、自分の未来のシナリオを描いている様子でした。

自分の可能性を広げる「1マス横に」のメッセージ

Day1の会場は、横浜市みなとみらいの「BUKATSUDO」です。

受講者たちは、「自分の好きなもの」を伝えて自己紹介。「食べること」「野球観戦」「ダンス」とさまざまです。

最初のセッションは「ぐるぐるシンキング」。「導入編」でファシリテーターをつとめていただいている伊藤賀一先生の話を聞きました。受講者たちは、伊藤先生から「ぐるぐるシンキングは、VUCA(Volatility 変動、Uncertainty 不確実、Complexity 複雑、Ambiguity 曖昧)の時代を背景に、日産財団が独自につくりだしたコンセプト」との紹介を受けながら、「導入編」で受けた「リーダーシップ」「テクノロジー、システム思考、イノベーション」「アート思考」「SF思考」の内容をふりかえりました。

さらに伊藤先生から、自分の陣地を「1マス横」に拡大させていくことで、自分の可能性が広がるといったメッセージなども受けました。


伊藤賀一先生

「価値」をテーマとする作品づくりでアート思考を体験

つづいてのセッションは「アート思考」です。受講者たちは、マスター講師の一人の栗田絵莉子先生から、「未来のリーダー教室」で学ぶことは、新しいものを創造することと、創造したもので社会に影響をあたえることいったねらいを聴きます。


栗田絵莉子先生

「アートとは、新しい価値を創造すること」「アートも、社会に影響をあたえ評価を受けるものだから、ぐるぐるシンキング」といったメッセージを栗田先生から聴いた受講者たちは、いよいよ作品づくりに挑みます。作品づくりでの課題テーマは「価値」。話しあって方向性を煮詰めてから具体的なかたちにするチームもあれば、つねに紙粘土などの材料を手で触りながら話しあうチームもありました。


各チームの作品づくりでの試行錯誤の様子

作品の発表と鑑賞をし、各チームが作品タイトルと作品の意図を伝え、栗田先生たちから講評を聴きました。表現方法は、紙などの材料を使ったものから、自分たちの身体を使ったものまでさまざまです。


受講者の各チームが発表した作品。1「ブランドの特異点」、2「あなたの座右の銘は?」、3「無題(りんごが題材)」、4「嫌悪」

作品発表後、受講者たちは、「アート思考」のもう一人のマスター講師である福村彩乃先生から、「アーティストは常に社会を見ています。個性や好きを生かしながら、自分と世の中をリンクさせる作品づくりをしています」といったメッセージを聴きました。


福村彩乃先生

チームでともに作品をつくる活動を通じて、受講者たちはうち溶けあっている様子でした。


Day1終了後の集合写真

今回の「未来のリーダー教室 展開編」はDay2へとつづきます。Day2のレポートも、ぜひご覧ください。