三重大学教育学部附属小学校
本校では、理科を起点とした「総合的な学習の時間」で、流域治水をテーマとした教科横断的な河川防災学習を行っています。6年生では、理科の「土地のつくりと変化」の単元を基に、津市須ヶ瀬町をテーマにした探究的な学びを展開しています。この地域は自然堤防の上に集落や畑があり、後背湿地には水田が広がる特徴的な地形です。現地フィールドワークでは、子どもたちは水と共生する人々の知恵や工夫に気付き、自治会長さんから地域の水害リスクについても話を伺いました。さらに、土地の性質や形成過程を学ぶ中で、この土地が自然の恵みから成り立ち、それを活かしてきた人々の営みを理解するようになりました。
この学びを通して、子どもたちは自然を「災害」と「恵み」の両面から捉え、「私たちは自然とどのように共生していくべきか」という問いに対し、自分なりの考えを深めています。本単元で「水害」を扱う意義は、人間と川の関わりの深さに気付く点にあります。「洪水」という自然現象は、大量の土砂を運び、土地の形成に重要な役割を果たしてきました。しかし、そこに人の暮らしがあるからこそ被害が発生し、「水害」として社会的に認識されるのです。自然は恵みをもたらす一方で、時に災害を引き起こす存在でもあります。土地の成り立ちや水害リスクを結び付けて学ぶことで、自然の二面性を理解することにつながると考えています。
学校名 | 三重大学教育学部附属小学校 |
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テーマ | プログラミング的思考を育む「流域タイムライン」の教材化と実践 |
都道府県 | 三重県 |
学校ホームページ | https://www.fuzoku.edu.mie-u.ac.jp/sho/ |