福岡市立笹丘小学校

 

　笹丘小学校では，「児童自ら学びを拓く，生活科・理科の学習指導法の研究」を主題に掲げ，学校行事と授業実践を組み合わせた取り組みを進めています。

　代表的な行事であるサイエンスフェスタでは，科学館の講師による「超低温の世界」をテーマにしたサイエンスショーを行い，１～３年生向けの科学遊びでは「バランストンボ」や「紙コップロケット」を作りました。また，４～６年生は１３コースに分かれての科学教室を実施しました。なかでも低学年コースでは，６年生がミニ先生としても参加し，１～３年生のサポートを通じて学びを深めました。また，笹丘ネイチャークラブでは，地域の自然に触れる活動を行い，樋井川調査では川の生態や水質を研究し，その成果を校内展示に活用しました。

　６月に行った6年生の理科単元「ものの燃え方」の授業では，「であう」「ためす」「ひらく」の三段階の単元構成を通じて児童主体の問題解決学習を実施しました。「であう」段階では，ろうそくが燃える仕組みを実験とアニメーションで学び，「ためす」段階では酸素や窒素の気体条件を変えて燃焼の違いを確かめました。「ひらく」段階では，児童が独自の問題を設定し，「酸素の量と燃焼時間の関係」などをテーマに協働で実験を進めました。これらの活動を通じて，児童は「科学のきまり」を自ら活用し，自分の考えを深める楽しさを味わっています。

　これらの行事と授業研究の連携により，児童が科学の世界に浸り，児童主体の問題解決学習を行っていく環境が整っています。