群馬大学共同教育学部附属中学校

 

　本校の未来創造科では、「現代的な諸課題」を学校全体の探究課題として設定し、探究を行っている。生徒自身が「何とかしたい」、「解決しなければ」という想いから探究を行えるようにする。第１学年と第２学年では、群馬や日本を対象に探究を行い、第３学年では、探究の対象を限定せず、これまでの探究を通して学んだことを基に探究の対象を設定する。　　

　未来創造科において、「STEAM教育」を推進し、各教科等で身に付けた知識・技能、考え方を働かせて、日常生活や社会の問題の発見・解決に主体的に取り組むことで、教科等横断的な視点に立った資質・能力を育成できると考えた。

　今回の実践では、生徒自身が設定したテーマに沿って、「富岡製糸場」「ぐんま天文台」「群馬県立自然史博物館」から訪問先を決定し体験活動を行い、気づいたことを基にして新たなテーマ設定につなげた。STEAM教育の視点を生かしながら、「ひと・もの・こと」に触れることで、自身の探究の目的を意識した情報の「整理・分析」につなげることができた。

　今後は、今回の学びを個別の情報収集につなげていくことで、STEAM教育の視点を生かした体験活動をより継続的に行うことで、持続可能な社会を創るための行動の仕方を考え、社会に参画しようとする態度の育成につなげていきたい。