川崎市立川崎高等学校附属中学校
「生物の種類の多様性と進化」の学習指導を行っていくには、令和4年度全国学力・学習状況調査(中学校理科)の報告書、現行学習指導要領で生物にはその生息環境での生活に都合のよい特徴に着目をし、時間軸を考慮した上で観察、分析を行うことが重要であるといわれている。
その生物の生息環境に着目するには「生物飼育」が有用なのではないかと考える。現行学習指導要領に「動物を飼育する場合には,その動物に適した生活環境を整え,健康状態の変化などに十分に留意する。」とあり、生徒が生物を飼育するにあたって生活環境、健康状態を意識している必要がある。従って、生物飼育を行っている生徒は、生物の分類、進化の学習において、生物の生活環境について意識していて、生物飼育を行っている生徒の方が進化と環境の関係性についての理解をより深めることができると考える。
しかし、生物飼育と理科教育の関係性や有効性に関する報告は見受けられない。生物飼育と生物の分類、進化の関係性、有用性に影響するかを調べるために、「生物の種類の多様性と進化」の単元のなかで、本校の生徒が管理しているビオトープ(アクアリウム)を活用し、生物飼育が生徒の進化の学習に及ぼす影響を質問紙調査、3学年のパフォーマンス課題から傾向を見出すことを目指す研究を行う。
学校名 | 川崎市立川崎高等学校附属中学校 |
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テーマ | アクアリウム水槽を活用した生物飼育が動物の分類及び進化の概念に及ぼす影響に関する実証的研究 |
都道府県 | 神奈川県 |
学校ホームページ | https://www.kaw-s.ed.jp/jh-school/ |