第9回理科教育賞「大賞」の行橋市立中京中学校に賞状と楯を贈呈しました
日産財団が主催した第9回理科教育賞で「大賞」に輝いた福岡県行橋市立中京中学校で2022(令和4)年9月9日、表彰式がおこなわれました。全校生徒、先生たち、来賓の前で、日産財団常務理事の原田宏昭が賞状と記念の楯を贈りました。
体育館での表彰式に集まった生徒のみなさん
中京中学校は、日産財団理科教育助成を活用した研究「地域の自然を生かした理科授業の創造」に取り組み、生徒・先生が絶滅危惧種カゼトゲタナゴの生息の理由などを探究しました。この研究が高く評され「大賞」を受賞しました。同校の別府直晃先生による研究内容の発表を動画でご覧いただけます。
(左)学校前の用水路について案内する角谷英範教頭先生(左端)
(右)カゼトゲタナゴ。用水路での発見を端緒に、水槽での飼育・繁殖をおこなっている
日産財団挨拶として、原田が生徒・先生たちにお祝いとお礼を述べました。
「学校にくる途中、用水路を見て、どうしてここに絶滅危惧種がと不思議になりました。みなさんは、この不思議を起点に、調査し、仮説を立て、実験し、データを解析するという理科の活動をしました。大人になったときもいろいろな課題に直面することでしょう。そのとき、ここで学んだようなやり方で、未来の課題を解決してくれるものと期待しています」
日産財団の原田常務理事
つづく表彰式では、原田が福羽延生校長先生に表彰状を、また別府先生に楯を贈呈しました。
福羽校長への表彰状の贈呈
福羽校長に校長先生のことばをいただきました。
「この感激を胸に刻み、日産財団みなさまはじめ、いろいろな面で関わっていただいた方々、地域のみなさまの期待にすこしでも応えられるよう、理科教育を中心に先生・生徒共にこの実践が持続していくよう取り組んでいきたいと思います。生徒のみなさん、夏休み前の集会で別府先生の発表を見て、すごいなと感じたのではないでしょうか。このあとの文化発表会では、きみたちの課題研究のプレゼンテーションに期待しています」
福羽校長先生
理科教育担当のことばとして、別府先生にもお話いただきました。
「研究をスタートさせたときは、右も左もわからず、なにから取り組んだらいいかと悩み、苦しい思いをしました。ただ、やるなら本気でやりたい。この中京中学校でしかできない研究をしたいという強い思いで過ごしてきました。生徒のみなさん、中京中の自然は素晴らしいです。これからも、中京中の理科をともに盛り上げていけたらと思います」
別府先生
来賓でおこしいただいた行橋市教育長の長尾明美さんからのご挨拶を聞きました。
「生徒のみなさんにとって、この研究はこれからの長い人生において、かけがえのない宝物になるのではないでしょうか。これからも理科や科学について、楽しく学んで、疑問や課題を解決する活動を通じて、未来のために活躍できる人材になってほしいと願っています。中京中学校から素晴らしい技術者・研究者たちが輩出されることに大いに期待しています」
行橋市教育委員会の長尾教育長
校長室にて記念撮影
中京中学校のみなさん、あたたかくお迎えいただきありがとうございました。そして、大賞の受賞、おめでとうございました!